主のいのちを生きる
J・W・ブラムホール著
目次
まえがき
第一章 キリストにある救いと保証
レッスン1 キリストが私たちのためになさったこと
レッスン2 キリストが私たちのためにしておられること
レッスン3 キリストが将来、私たちのためになさること
第二章 新しいいのちと神との交わり
レッスン1 新しいいのちとは何か
レッスン2 神との個人的な交わり
第三章 新しいいのちと集会における交わり
レッスン1 最初の責任はバプテスマを受けることです
レッスン2 主の晩餐で礼拝する責任
レッスン3 ささげ物をする責任
レッスン4 祈り会での私たちの責任
レッスン5 みことばの学びを聞く責任
レッスン6 定期の集会以外の交わりの場
レッスン7 集会に仕える責任
第四章 新しいいのちと牧会
レッスン1 霊的な長老たちが集会の牧者です
レッスン2 集会における執事の働き
レッスン3 集会の懲らしめ
第五章 この世における新しいいのち
レッスン1 クリスチャンが行動する際の一般原則
レッスン2 家庭でどのように歩むべきか
レッスン3 仕事の上でどのように歩むべきか
レッスン4 学校でどのように歩むべきか
レッスン5 社会生活でどのように歩むべきか
第六章 新しいいのちとあかし
レッスン1 あかしのための備え
レッスン2 メッセージを語ること
レッスン3 あかしにおける諸問題
レッスン4 あかしする力
レッスン5 あかしの目的
第七章 新しいいのちと主の評価
レッスン1 私たちの人生に対する主の評価
レッスン2 すばらしい報酬
第八章 新しいいのちと主の再臨
レッスン1 主の再臨は近い
レッスン2 携挙
レッスン3 父の家
レッスン4 天にある栄光
レッスン5 キリストの花嫁
第九章 聖書研究
レッスン1 静思をとおしての学び
レッスン2 教理の学び
レッスン3 注解による学び
参考文献
あとがき
まえがき
「救われました!」 キリストを信じ、新しく生まれた信者にとって、これ以上すばらしいことばはありません。この本は、この世における信者の歩みを導くためのものです。それも、神ご自身がみことばの中で示しておられるとおりに。「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です」(詩篇一一九・105)。
この本から最大の利益を得るために、次の二点を実行されるよう特にお勧めします。まず、各主題をよく祈りながら学んでください。聖霊の力によって神の真理を知ることができるよう、神に求めてください。私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けたのですから。「それは、恵みによって神から私たちに賜わったものを、私たちが知るためです」(Ⅰコリント二・12)。次に、聖書から引用されている聖句をすべて畏敬の念を持って読んでください。各課を毎日、規則正しく学んでください。それぞれの主題について黙想してください。そうすることによって、尊い神のみことばを消化し、吸収することができます。その結果、あなたの全存在が神の栄光にふさわしいものとなり、あなたは恵みのうちに成長できるでしょう。パウロが信仰の子テモテに送った次のことばをあなたのモットーとしてください。「これらの務めに心を砕き、しっかりやりなさい。そうすれば、あなたの進歩はすべての人に明らかになるでしょう」(Ⅰテモテ四・15)。
第一章 キリストにある救いと保証
「大いなることよ。救われることも、それを知ることも」と、喜びにあふれた賛美歌作者は書き記しました。これは何と真実なことばでしょう。救われた者に「救いの喜び」だけでなく「救いの知識」(ルカ一・77)も与えられるとは、何と光栄なことでしょう。私たちは大喜びでキリストを受け入れました(同一九・6)。しかし、それだけでは十分ではなく、神の大いなる救いをはっきりと幅広く理解しなければなりません。それも、みことばに示されているとおりにです。神の真理は、自分の救いを確信するためにも、救い主を十分にあかしするためにも必要です。
神の教えによると、私たちのたましいの救いと保証は、もっぱら、神の御子キリストが成し遂げられたみわざによるものです。神は三つの面から私たちに教えておられます。すなわち、キリストが私たちのためになさったこと、キリストが私たちのためにしておられること、キリストが将来、私たちのためになさることです。