過越の中のキリスト
その夜はなぜ違うのか
シール&モイシェ・ローゼン著
はじめに
みなさんはご自分の聖書を通読しておられます――何の問題もなく。
やがて、みなさんは、「過越の祭り」や「パン種」、「種なしパンの祝い」などといったことばに出合われます。みなさんは気にも留めずにそれらのことばを読み過ごされます。そのうち、次第に興味を失ってしまわれます。
みなさんが過越の祭りについて十分ご存知でないということが、問題の一つかもしれません。しかし、もしあなたが正統派のユダヤ人であれば、過越に関するあなたの知識は、聖書を読むときに役立つことでしょう。
この「過越の中のキリスト」は、みなさんを正統派のユダヤ人にしようとしているわけではありません。過越の祭りについての興味深い情報をお伝えし、それが自分とどのような関係があるのかを理解していただくのが目的です。また、これらの情報は、みなさんが過越の小羊としてのメシヤなるキリストを見るうえでも役立つことでしょう。
目次
序 章 「耳のある者は聞きなさい」
第一章 なぜ「過越の祭り」なのか
第二章 エジプトにおける過越の祭り
第三章 神の実地教育としての過越の祭り
第四章 寝ずの番をする夜
第五章 キリスト時代の過越の祭り
第六章 昔の過越の祝いと最後の晩餐
第七章 現代の過越の祭り
第八章 現代の過越の祝い
第九章 五番目の質問
第十章 祝宴に来たれ